では、早速ですが、まずデリケートケア研究会とは何ぞやというお話をさせていただければと思います！三木さんにミニインタビューという形で色々お伺いさせていただきます。まず一つ目、デリケートケア研究会の結成のきっかけとはなんだったんでしょうか?

はい、そうですね　デリケートゾーンの周りの話って結構恥ずかしいこと・話しちゃいけない事という風潮がまだあり、自分の悩みを周りに相談・話しにくいという空気があります。そういう雰囲気の中で、周りの人にも相談ができない人もいて、悪化してから病院に行く人や、ネットの間違った情報・不安をあおる広告に左右されてしまう人が多くいるため、そういう方たちのために、正しい情報をお伝えして、自分にあったケアを見つけることのお手伝いするために、このデリケートケア研究会を結成させていただきました。

なるほど いろんなメディアや、SNS、情報を見ていると、「女性はこうじゃなくちゃいけない！」「デリケートゾーンはこうじゃなきゃいけない」、いわゆる愛される女性じゃなきゃいけない！というプレッシャーが大きかったりしますよね。
こういう課題もあり、恥ずかしさもあり、悪化しているっていうことを、ほっといてしまう。そういったよくない方向にいってしまう事が多いんじゃないでしょうか、先生?

とっても多いです。一番きれいな状態でなければならない、全てにおいて〃ない〃のがキレイ（という考え方）。
毛も少ない方がいい／黒ズミがなく色白の方がいい／おりものは少ない方がいい、等。　ないないづくしがいいってことが、みんなの理想になってしまっている。そんなわけがない！みんなそれぞれが違うのだからそれが当たり前です！
賛否両論あると思いますが、日本の価値観が男性優位の価値観が続いてしまい、このような考えがあるのかもしれません。

たしかに！(大きくうなずく)

そうなんです！千差万別です。色の濃いさもおりものの量も、本当に人それぞれです！

こういった悩みが本当にすごく増えました。

かゆい原因は、雑菌(バイキン)だと思ってしまうこと。
原因が雑菌だと思えば、清潔にしようとします。しっかり洗って清潔すればもちろん雑菌は消えてくれますが、まず、実際にどこがかゆいのかというとこを見てほしい。
ストレスからくるかゆみは、外に触れやすいとこ(外全体)がかゆいではなく、一部分のみがかゆくなる場合がある。雑菌はごく一部だけをかゆくすることはありません。
一部分がかゆい場合は、ストレスによって悪化する場合があります。

デーデルライン桿菌(乳酸菌の一種で、膣の自浄作用に役立つ菌)が整っていれば、ニオイは全くしません！ただ、この腟の自浄作用を壊してしまった場合は違います。それは過剰に洗浄してしまうことです。
デーデルライン桿菌は、ちゃんとした環境で育てれば繁殖しますが、強い菌ではないため、キレイに洗いきってしまうとデーデルライン桿菌が消えてしまう場合があります。

だからこそもっと自分のカラダを良く知ってほしい。単にかゆいといっても
どこがかゆいがちゃんと見るためには鏡をつかってください。尿道がかゆいって思っていたけど、実は違う箇所がかゆい場合のケースが多くあります。
また、洗いすぎにも注意！ケアもやっていいんですが、洗いすぎて負担になってしまってる場合も。
場合によっては、病院に行って、貰った薬で逆効果になる場合もあります。
だからこそ鏡を使ってほしい。
治療を始めた時に、最初の状態よりも悪くなっているかは、見た目と症状の2つの状態を確認してから始めてください。薬を塗ったところから明らかに良くなっていない・薬を飲んでも余計悪くなったということを、見た目と自分の症状でわかればもっと先生にも的確に相談しやすくなります。

次に、私がすすめるケアの考え方です。

次これ、やってみてほしい。寝る時だけノーパン。
パンツはだめですが、パジャマは着てもらって大丈夫です。これだけでおりものがすっごく減ります。なんならかゆみが減る子もいます。1週間くらいやってみてほしい。めっちゃ効きます。
ただ、こんな私の戯言試しても直らない場合は、早めに病院に行くことをお勧めします！

（爆笑）

面白い！私もノーパンで寝るんですが、自分ホントにおりものに悩んだことないのでもしかしたらノーパンの…

そう！絶対ノーパン！

皆さん、私が証明です！

やっぱりこれって洗いすぎですかね?

洗いすぎだと思います。

洗うと一瞬かゆみがおさまるんですかね？

そうでそうです。その通り。

こうなっちゃった場合、どうしたらいいんですかね?やっぱりかゆみを我慢して、菌の復活を待つって感じですか?

今回、ご質問いただいてる方は長期って感じなので、かゆくて搔いてしまってる場合があります。お風呂の間はかゆみは治まってても、お風呂の後にまたぶり返していて、無意識(寝てる時など)でかいてしまってる場合も・・・。その場合は、鏡などでどこがかゆいかを確認して、病院に行くことをお勧めします。

カンジタっていうのは、身の回りにもよくいるカビです。なので、どうやって、カンジタが住みにくい腟環境を作るかが重要です。
また、再発しやすい方は、清潔にしすぎるからです。お風呂でゴシゴシしたり、激しい方は腟の中にシャワーを直接当てて洗いすぎてしまっていたり…。なのでデーデルライン桿菌がちゃんと住む前に、全てを洗い流してしまい、再発をしてしまいます。
なので、デーデルライン桿菌が住みやすい環境を整えてくれるセルフケアアイテムを活用していただいて、カンジタが住みにくい環境作りをご自身で試してみてもいいかもしれません。