主なSTI(STD)の病原体と症状
クラミジア感染症
病原体(潜伏期)/治療
- クラミジア・トラコマチス(1~3週間、10日以上が多い)
- 抗生物質を2~3週間飲む。
- パートナーが感染していると何度も感染するため、一緒に治療する。
症状<併発症>
- 女性は軽い生理痛のような痛み・おりもの・月経不順。
- 自覚症状の無いまま感染が卵管や骨盤に進行し、発症に気づきにくい。不妊症・子宮外妊娠・流早産・異常分娩の原因にもなり、出産時には赤ちゃんに感染する事もある。
- 男性はかゆみ、排尿時の痛み、水っぽい膿が尿道から出る。
- 最も広まっているSTI(STD)。
- 感染力高い。
- 感染するとエイズに感染しやすくなる。
<不妊症・子宮外妊娠>
性器ヘルペス
病原体(潜伏期)/治療
- 単純ヘルペスウイルス1型、2型(2~10日間、再発を繰り返す)
- 抗ウイルス剤の注射や内服、軟膏。根絶は難しい。
- 2~3週間で症状は消える。
症状<併発症>
- 口唇、外性器の皮膚、粘膜に1~3ミリの水泡がたくさんでき、ピリピリズキズキと激しく痛む。
- 発熱・排尿痛を伴うこともある。
- ひどければ排尿や歩行が困難になる。
- 1型は口唇に多くでき、2型は外性器に多くできる。
- 疲れると再発しやすく、感染すると完治が難しい。
- 妊娠中に感染すると死産の確立が高い。
<神経症>
尖形コンジローム
病原体(潜伏期)/治療
- ヒトパピローマウイルス(3ヶ月程度)
- レーザーやメスで切除
症状<併発症>
- 外性器や尿道近くの皮膚にイボができ、増えるとカリフラワー状になる。
- 痛みはあまり無い。
- 放っておくと子宮頸ガンの原因に。
<ガン>
トリコモナス症
病原体(潜伏期)/治療
- トリコモナス原虫(1~2週間)
- 膣に入れる薬、飲み薬。
症状<併発症>
- 異臭のあるおりもの、外陰部が赤くただれる。
- 性交時に痛みや出血もある。
- 男性はペニスに不快感を感じる程度で尿検査でも病原体が出にくく、ピンポン感染で女性が治りにくい病気。
- 性交渉以外の湿ったタオルや便座、下着からも感染します。
<他の感染症>
淋病
病原体(潜伏期)/治療
症状<併発症>
- 男性はかゆみ、粘液が出て、排尿時に痛みを感じたり血尿が出ることもある。
- 頻尿や排尿痛。
- 女性は黄色いおりものが出る程度で症状に気づきにくく、進行してから気づく。
- 女性のほうが症状が軽い。
<子宮内膜炎・卵管炎>
カンジダ症
病原体(潜伏期)/治療
- カンジダ・アルビカンス(不定期)/真菌(カビ)
- 1~2週間、抗真菌薬を膣に入れ、外陰部には軟膏。
症状<併発症>
- 男性は包皮の内側に赤い斑点が出るが、自覚症状無し。
- 女性は外陰部のかゆみ、ボロボロしたカス状のおりものが増え、排尿、性交時に痛みを感じる。
- 蒸れるとかゆみが倍増。
<なし>
エイズ/HIV
病原体(潜伏期)/治療
- HIV/ヒト免疫不全ウイルス(数ヶ月~数十年)
- 特効薬無し。HIVの増殖を抑える薬の投与
症状<併発症>
- 微熱が続き、リンパ腺が腫れる。
- 免疫機能が破壊され、様々な感染症を併発。この状態をエイズという。
- 抗体検査は感染の可能性があった日から3ヶ月後に受ける
<あらゆる病気>