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性交痛の原因(更年期、若い女性)
国立病院機構千葉医療センター産婦人科医長大川玲子先生のお話より、「うるおい不足の原因」と女性の身体についての説明を行っております。
国立病院機構千葉医療センター産婦人科医長大川玲子先生のお話より、「うるおい不足の原因」と女性の身体についての説明を行っております。
成熟した健康な女性の膣は乳酸菌を含んだヨーグルト状の分泌物で被われています。これは女性ホルモンの働きによるものですが、この分泌物には、感染に対する抵抗力が備わっていて、粘膜を保護しています。
その上に、女性の性的な気分が高まると、膣からは特別な水分が泉のように沸いてきます。これを膣潤滑液といいます。(愛液という人もいますね。)これは骨盤内の血液が増えるためで、膣が汗をかくような感じです。
閉経して女性ホルモンが不足すると、乳酸菌もヨーグルト状の分泌物も失われ、膣は乾燥した感じになります。
また、膣粘膜は薄くなるため、性的な気分になってもうるおわなくなってしまいます。
そんな状態でセックスをすると、痛みを感じたり、粘膜を傷つけたり、出血することがあります。
そのために性行為が苦痛で、ご夫婦の関係にヒビが入ってしまうこともあるようです。
閉経後の性生活には、うるおいの補充がとても大切なことといえます。リューブゼリーはこのうるおいを目的に作られた水溶液です。薬成分はほとんど入っていないので、多くの方が安全に利用できます。女性ホルモン剤もうるおいを取り戻すのに有効ですが、リューブゼリーは女性ホルモンを使えない方でも使用できます。
若い女性でも、緊張するとセックス時のうるおいが不足して、痛みを感じることがあります。
くり返すと不安が高まって、「いつも痛い」ということにもなりかねません。痛みを我慢して、セックスすることは、その後の豊かな性を損なう原因をつくります。
どうして痛いのか、相談し、うるおうように工夫することも大事ですが、ゼリーを使ってみるのも良い方法です。